建物エバリュエーション

grand prix case

大賞事例

推進センターでは、「建物エバリュエーション」と銘打ち、既存建物の性能のプラス面を見出し、評価することに関する知識・見識・経験値を積んでいく能力開発を進めており、その大きな要素は下記の3つと考えています。
建物エバリュエーションの3つの要素
  • 既存建物の工法や技術、建材や設計デザイン等、高性能及び高品質なものを見出す目利き力(バリューサーチ)
  • リフォーム、リノベーション、コンバージョンといった手法を用いて既存建物の価値をクリエイトするイメージ力(バリューアップ)
  • 補助金制度などを有効に活用する見識
また、多くの事例と建築知識をインプットすることが重要と考え、事例コンテストを実施いたしました。選考の結果、大賞1事例、優秀賞2事例、準優秀賞11事例、計14事例を受賞作として表彰し、本ページにおいて順次ご紹介いたします。
大賞:Things.YANAKA(東京・台東区)
受賞者:株式会社 尚建 代表取締役 徳山 明氏
文京区千駄木(東京都)で不動産仲介、管理業を営む。近年では、遊休不動産活用や飲食業開業支援も業務の柱となっている。経年により建物の価格が下がっていくこの時代に、不動産を流通させて手数料を得ることに限界を感じ、かねてより考えていた「やりたいコト(=Thing)を不動産で叶える」を本事例で実践しました。「Things.YANAKA」の建物名称の由来です。
【バリューサーチ&バリューアップ】

観光客に人気の高い「谷中銀座商店街」の中央に位置する間口1.5間、奥行4間の空き店舗を借り上げてリノベーションし、地域の人が集えるテナント空間を作りました。建物の2階部分はほとんど使われていなかったものの、真壁の在来工法が残る建築物であり、1階は町家建築で天井高があるため立体的に空間の余裕があると予見できたのでそれを活かすことにしました。
リノベーションは屋根の葺き替え、内壁の解体、建物内電気インフラの引き直しから始め、若い人でも借りやすい賃料設定ができる程度まで賃貸面積を小さくし、その分借りる人を集めました。また共有部分を造ることで建物を共同で運営してもらう、いわば分譲マンションの賃貸版を実現しました。

【資金計画】

建物所有者から株式会社尚建が10年間の定期借家契約でサブリースし、リノベーション費用は建物所有者と折半することとしました。契約締結時に一時金を支払い、残金を月額賃料に加算して分割負担します。転貸の家賃収入により数年で資金を回収、以降利益を生む資金スキームです。

★プラスアルファ★

リノベーション工事中にはクラウドファンディングで支援者を募り、50余万円の目標金額を達成し、コミュニティに人が集まる仕掛けづくりをしました。また、リノベーション後は地域、観光、商店街に喜ばれるテナントが入居されました。

受賞者の徳山氏は、このプロジェクトにより「地域にとって必要なコト(Thing)ができた」と話されました。
授賞式の様子

Youtubeにて公開中!